研修医教育
はじめに
京都府立医科大学 形成外科における研修の魅力は、幅広い診療分野と豊富な手術経験が積める点です。京都府立医科大学は西暦1921年開校と歴史が長く、京都府内に関連施設を多く抱えるため、府内の症例はおのずと当施設に集中します。
また地域のニーズに応え、診療分野も偏りないのが特徴です。もちろん専門分野の症例数は充実し、形成外科診療の象徴的なものといえる「悪性腫瘍に関連する再建」は年々増加しており、現在年間100症例を大きく超えております。後期研修医も少数精鋭のため、術者として手術の執刀をする機会も多く、様々な経験が積めるのではないかと自負しています。
また我々は2000年に診療科を創設し、10年以上の歴史を持ちます。これまでに蓄積した症例に対する独自のノウハウも多数あり惜しみなく伝授されることと思います。教授は明るく気さくで、患者さんからの人気も絶大です。医局員も仲が良く、雰囲気も良好です。
教育
◇スタッフプレゼンテーションおよびディスカッションを重視しています。これは診療に関連する各テーマについてスタッフ全員が分担し、各項目について深く掘り下げて、認識を共有するものです。専門分野について日頃から多くのプレゼンテーションの機会を得ることは、学会などでの発信力の鍛錬になると考えます。
◇意識的に他科との学問的な交流にも力をいれています。これにより偏りがちになる知識に幅を持たせることができると考えております。
◇臨床における具体的な症例検討では術前カンファレンスは言うに及ばず、術後のカンファレンスにも重点を置き、反省・改良の機会としています。
◇当教室にはマイクロサージャリーの技術と知識習得を目的として、医局員のみならず医学生に対して積極的な指導を行っています。
後期研修医の研修の実際
研修の最初の2年間は大学病院で研修、その後は関連病院で研修を積むというのが基本的なカリキュラムとなります。研修4年以上で大学病院に再び戻り、専門医取得となります。研修期間内に大学院に入学し、学位取得を目指すことも可能です。専門医取得後は各病院の勤務医、大学病院の指導医として活躍される先生が最多ですが、開業される先生もおられます。
最後に
京都府立医科大学 形成外科チームは本当に素晴らしい仲間です。我々に加わってくれる、若い力を常に募集しています。 他施設で形成外科の後期研修途中、あるいは他科の後期研修途中からの編入も歓迎します。研修希望の方はまず医局見学(見学案内をご参照ください)をされることをお勧めします。ぜひご連絡ください。